二項モデル(格子モデル)は、種類株式や株式オプションの公正価値の計算に使われる代表的なモデルの一種である。
二項モデルでは、現在と行使期間の満期までの時間を 離散的な期間に分割し、原資産価格及び評価対象資産価値の変動経路を格子状に設定するとともに、すべての経路に対するリスク中立確率をもとに、現時点の評価額を計算する手法である。
二項モデルは、モデルの柔軟性が高く計算プロセスを明示できることから、モンテカルロ・シミュレーションとともに、種類株式や複雑なオプションの評価に広く用いられており、ブラック=ショールズ・モデルの計算に適していないアメリカン・オプションの評価においても採用される。
※上記数値は、計算結果ではない点にご留意ください。